【連載③】外国にルーツを持つ子供の学校選択、中華学校その一 東京中華学校

中華学校は歴史的に、横浜、神戸など、チャイナタウンのある場所に、中華圏の保護者たちの子供たちが通うための学校として作られました。

中華系の方々は、教育熱心でかつ、自国の文化を大事にしたいという伝統があり、中華学校が日本で生まれるのは非常に自然な流れです。

中国語の言葉の承継だけではなく、「中国人としての自覚を確立されること、中華文化を伝授すること」も目的とされています。

現在日本に、5校の中華学校があります。

それ以外に、中国語を教えるインターナショナルスクールもいくつか存在しています。

日本の中華学校は「華僑のための学校」から「日本、世界で活躍する人材を育てる学校」という役割に変貌しつつあります。

今回は、四谷にある東京中華学校をご紹介します。

 

東京中華学校

東京中華学校の概要

JR総武線四谷、市ヶ谷駅に立地する東京中華学校、東京のど真ん中にあるといえます。

賑やかな都心になるにもかかわらず、周りは公立小学校や、名門私立小中高一貫校、私立大学が建っている地域であり、文教地域の雰囲気を醸し出します。

小学校は1学年40名(2019年3月現在)。

東京中華学校の教育目標、理念

【学校理念】

効果的な語学教育に焦点を置く

中国語教育を中心に、日本語及び英語の教育も重視しております。

優良な中華文化の伝承

倫理や道徳などの情操教育に配慮し、「親孝行や師や友を敬愛する」意識を育成します。

卒業生の進学率を高める

生徒達の学業成績を重視し、一貫性のある小学校、中学校、高校課程によって、理想の進学先に合格させます。

【学校の教育目標】

小学校は、中国語を使い、台湾の教育部指定の教科書を通じて卒業時に「聞く、話す、読む、書く」の中国基礎能力を身につけ、同時に日本語での教科もあり、卒業時に日本義務教育レベルに達するように、教育指導を行います。

中学校、高校おいては、日本における進学率を重視しながら、中国語・日本語の教科書で授業を行います。

日本の進学校の高校や、日本のトップレベルの大学を目指すでの学生へ、日本の進学校やトップレベルの大学に入学できるよう、将来、中華語圏に羽ばたきたい学生でも、支障なく十分な中国語力を身につけられるよう、学力を形成することを目標としています。

ただの語学力ではなく、きちんと進学校としての役割を果たしている目標です。

日本語と中国語、さらには英語の習得を重視し、日本、中国を含め国際社会で活躍できる人材を育

東京中華学校の学生の進路

東京中が学校は小学部から中学部に上がるとき、半数の生徒が他校へ進学します。

中学校部から高等部に上がるとき、更に半数の生徒が他校へ進学します。

小学校、中学校を通じて、中国語の基礎能力を身につけた後に、将来の進路を考えて、その他日本の上位校の進学校の中学校に進学する生徒が多く、進学先に有名私立の中高一貫校も名を連ねております。

 

東京中華学校には日本人でも入学できるか

東京中華学校の児童生徒の国・地域を見ると、台湾23%、中国13.9%、日本57.2%、その他5.9% (2013年度)となっており、日本国籍の生徒は半分以上となっています。

筆者の知り合いの日本国籍の東京中華学校の卒業生の一人は、日本国籍ですが、両親とも中国出身の方で、日本に帰化された方です。

日本国籍の中で、純ドメの方は少ないと推測されます。

最近は純日本人からの入学希望者も増えているようで、入学の倍率が上がる傾向になります。

その中で、例えば、中国語圏で駐在していた日本人の方で、自分は中国語で苦労したが、自分の子供にネイティブ並の中国力を身につけて欲しいと考える日本人の方もいらっしゃるそうです。

日本の社会で求められる「語学力」、「学力」、「国際社会で活躍できる素養」というニーズに応え、他の公立学校、私立学校が提供できない特色のあるカリキュラムを提供し、多様化する保護者のニーズに答える学校であるといえます。

そういう意味では、この連載では「外国にルーツを持つ子供の教育」という観点でインターナショナルや民族学校を取り上げておりますが、

日本のこれからの国際競争力、グローバル化の流れの中で、決して外国にルーツを持つ子供に限定した論点ではありません。

 

東京中華学校の入学選考

東京中華学校の入学は、願書提出=>入学試験という流れになります。

入学試験の選考は筆記試験および保護者面接により選考します。

試験科目については、小学部新1年生、ペーパーテスト、行動観察、面接とあります。

小学部編入生:中国語(日本語),算数,面接

中学部一年生:中国語,数学,面接

高等部新1年生:中国語,数学,英語,面接
中学部編入生:中国語,数学,英語,面接

 

東京中華学校の学費

東京中華学校の学費

【初年度】

小学校:623,600円~

中学校:918,000円~

高校:978,000円~

【次年度以降】

小学校:373,600円~

中学校:568,000円~

高校:628,000円~

上記以外、遠足代、ノート代が徴収されます。

私立学校としては、ごく普通のレベルで、決して高くない学費です。

 

参考:学校公式ウェブサイトhttps://tcs.or.jp/

参考文献:日本の外国人学校 明石書店

 

 

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